それらしき相手の姿はまだ見えない。どうやら自分たちの方が早く到着したようだ。奏は頸の方から聞こえるデルタの指示に従ってとりあえずボルテの前に立ちゲームを始めてみる。
このゲームはスマホにプレイヤー登録をするとポイントが蓄積され、そのポイントにより新たな楽曲のプレイ権利を獲得できるので、奏も登録してプレイしてみた。
最初は聴いたことのある曲を選択。ノーミスは無理だったが、一応、A判定でクリア出来た。初めてやってみたが、エフェクトが気持ち良く、思っていたより楽しい。
曲数をこなす内に何となく楽曲とプレイの関係性がつかめてきた気がしたが、やはり初じめて聴く楽曲をプレイしてみると対応できなかった。
6曲くらいやった頃に、「そろそろ私にも遊ばせろ」とデルタが後ろから囁いた。
「でもどうやって....」と言いかけた時に一瞬、首の後ろにヒヤリと冷たい感覚があった。そして、直ぐその後に何か、ふわふわとした感覚がしたかと思ったら、今度は自分の中に他の誰かの意識が入ってくる感覚がした。無論それはデルタだった。
「まだ説明していなかったが精霊の媒介とはこういうことなのだ。普段は髪に隠れて見えないが、私には2本の触覚のような器官がある。今、私とお前はそれで繋がっている状態だ。これから私の意思でお前の体を動かすから、気分を楽にしていろ。」
「いや、ちょっと、そーいうことは最初に出会った時に説明するもんじゃ....」
「コレ、ヤーチューブの動画で見たら結構面白そうでやってみたかったんだよ。」
「 えー他の精霊と会うためじゃないの?」
「無論それもある。でもゲームしたいってのも大きな理由の一つだ。」
「そんな勝手な......」
実際、デルタがプレイすると初見でしかも難易度高めの楽曲でも高判定やパーフェクトが出るのだった。
デルタがプレイを始めると間もなく、奏でたちの隣のゲーム機に、奏と同年代の男がやってきた。その男はバイオリンケースを肩に掛けていた。
そして奏でたちのゲーム機の画面には対戦の申し込みが表示されていた。
このゲームはスマホにプレイヤー登録をするとポイントが蓄積され、そのポイントにより新たな楽曲のプレイ権利を獲得できるので、奏も登録してプレイしてみた。
最初は聴いたことのある曲を選択。ノーミスは無理だったが、一応、A判定でクリア出来た。初めてやってみたが、エフェクトが気持ち良く、思っていたより楽しい。
曲数をこなす内に何となく楽曲とプレイの関係性がつかめてきた気がしたが、やはり初じめて聴く楽曲をプレイしてみると対応できなかった。
6曲くらいやった頃に、「そろそろ私にも遊ばせろ」とデルタが後ろから囁いた。
「でもどうやって....」と言いかけた時に一瞬、首の後ろにヒヤリと冷たい感覚があった。そして、直ぐその後に何か、ふわふわとした感覚がしたかと思ったら、今度は自分の中に他の誰かの意識が入ってくる感覚がした。無論それはデルタだった。
「まだ説明していなかったが精霊の媒介とはこういうことなのだ。普段は髪に隠れて見えないが、私には2本の触覚のような器官がある。今、私とお前はそれで繋がっている状態だ。これから私の意思でお前の体を動かすから、気分を楽にしていろ。」
「いや、ちょっと、そーいうことは最初に出会った時に説明するもんじゃ....」
「コレ、ヤーチューブの動画で見たら結構面白そうでやってみたかったんだよ。」
「 えー他の精霊と会うためじゃないの?」
「無論それもある。でもゲームしたいってのも大きな理由の一つだ。」
「そんな勝手な......」
実際、デルタがプレイすると初見でしかも難易度高めの楽曲でも高判定やパーフェクトが出るのだった。
デルタがプレイを始めると間もなく、奏でたちの隣のゲーム機に、奏と同年代の男がやってきた。その男はバイオリンケースを肩に掛けていた。
そして奏でたちのゲーム機の画面には対戦の申し込みが表示されていた。
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by radames-g
| 2017-10-22 20:55
| 小説